波照間島

コアな沖縄ファンの中には石垣島を起点にして離島巡りをする人が多いですが、「波照間島(はてるまじま)」はその中でも特に人気が高い離島です。

「果てのウルマ(サンゴ礁)の島」という語源のとおり、有人島としてはここが日本最南端。

「ハテルマブルー」と呼ばれる天国のような海の美しさと、手が届きそうな星空をはじめとする波照間島の魅力をご紹介しましょう。

波照間島とは

波照間島は、沖縄本島の南西およそ400kmのところに位置する八重山諸島のひとつ。500人ほどの人口ですが、有人島としては日本最南端の離島です。

外周14.8kmという小さな島ですが島内にはバスもタクシーもありません。レンタカーも良いですが、気軽に乗り降りできるレンタバイクやレンタサイクルがおすすめ。いずれも港の近くで借りることができます。

そもそも波照間島は交通手段どころか信号すらないようなのんびりしたところで、産業の中心は製糖。島一面にサトウキビ畑が広がっています。島のカフェでは黒糖スイーツを食べるのもおすすめです。

また、島を散策していると人間よりも1,000頭以上いるというヤギに多く出くわすはず。飼育されているものと野生のものがいるそうですが、島民の倍以上の数がいるなんて波照間島ならではの光景です。

星空に近い島

人工の明かりが少なく気流も安定している波照間島は「星空に最も近い島」と呼ばれる絶好の天体観測地としても知られています。島の東にある3階建ての天文台「波照間島星空観測タワー」は、国内で最も南十字星がはっきり見えるスポットです。

館内には島で見える星座や月の写真、資料の展示などがあるので、もちろん昼間訪れてもそれなりに楽しむことができますが、だんぜん夜が人気。タワーから満天の星空を観察することができ、星空ガイドによる天体観測も行われています。

特におすすめなのは4月下旬から6月中旬にかけて。観測タワーの夜間営業時間内に南十字星を観測することが可能です。水平線ギリギリに輝く南十字星は、本州にいても絶対に目にすることはできません。


また、タワー周辺も絶好のオーシャンビューポイント。断崖絶壁の景色と深い海の色が見事なコントラストとなっています。

波照間島には、八重山で最もキレイと言われる北浜(ニシハマ)をはじめとする「ハテルマブルー」に輝く海が魅力。

日中はビーチで遊んで夜には天体観測…そんなのんびり贅沢な島時間を波照間島で過ごしてみてはいかがでしょうか?


【波照間島】
アクセス:石垣島より高速船で約60~90分/カーフェリーで約2時間30分

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